2017年09月07日

「金」投資のメリット・デメリットとは?金は、「守りの資産」と呼ばれています。

北朝鮮のミサイル&核実験などから、安全資産である「金」の価格が1330ドルを超え、約1年ぶりの高値水準となりました。
情勢不安から、投資家が金ETFなどに資産逃避する動きが活発化しているとのこと。


(参照)アングル:金への資金逃避が活発化、緊迫度増す北朝鮮情勢で【ロイター】
http://jp.reuters.com/article/gold-nk-idJPKCN1BG0Z6

ピクテ・アセットのファンドマネジャーいわく、「戦争リスクが金相場を後押ししている」「(金価格は)さらなる上昇局面にある」そうです。


そこで今回は、覚えていれば損しない「金」投資のメリット・デメリット、を紹介したいと思います。

まず、貴金属である「金」の鉱山埋蔵量には限りがあり、基本的に価格は「需要と供給の関係」で決まります。
(欲しい人が増えれば価格が上昇し、欲しがる人が減れば下落する)

そして金の価値(価格)は世界共通。
ゆえに世界情勢の変化に強く・・・紛争や金融混乱が起きると、安全資産として金を持ちたがる人が増え、金価格が上昇する傾向にあります。



【金投資のメリット・デメリット】

■通貨の価値が下がると金価格が上がるので、銀行預金などに比べてインフレに強いことが第1のメリットです。
さらに、多くの場合、株価や債券価格、為替相場とは異なる値動きをします。英国民投票のときのように世界中で株価が大きく下がっても、金価格が上昇することはしばしばあります。このため、資産の一部を金で持つと、資産全体の価格変動リスクを低くする効果があるといわれています。

デメリットは利子や配当がまったくないことです。価格が上昇しないと利益は出ません。ただ、今のような超低金利ではあまりデメリットとはいえないかもしれませんね。
金の延べ棒(投資用地金)や金貨を自宅で保管していると盗難リスクもありますが、最近は金価格に連動する上場投資信託(ETF)を証券会社の口座で買うこともできます。

(引用元)金の価格はなぜ動く? 投資のメリット、デメリットは【日本経済新聞】
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO05798820Y6A800C1EAC001?channel=DF180320167063

情勢不安で買われる事の多い「金」は、金融市場でも異質の存在でして・・・
機関投資家の間では、戦争や金融危機に備えて金をあらかじめ資産の一部として持っておく(運用ポートフォリオに金を組み込む)のが当たり前になっています。

※日本銀行をはじめ先進各国の中央銀行も、資産の一部として金を保有している。

情勢不安から金融市場全体が下げても、「金」価格が上昇するために相殺で守ってくれる、「守りの資産」と言うわけです。


国内で実際に金投資を行なう場合は、この他にもひとつデメリットがあります。

金の取引は米ドルで行われるため、「日本国内の金価格は、為替(ドル/円相場)の影響を受ける」ことになります。

※同じドル価格なら、円高のときほど沢山買えて、円安になると減っていく。輸入品と同じ。

金のドル価格が安いときに、円高であれば申し分ないのですが・・・
日本円もまた「有事の円買い」と言われるくらい情勢不安で買われる通貨なので、
金価格が上昇するときには円も一緒に上昇(円高)することが多いです。
情勢が落ち着いて金価格が下落すると、円も下落(円安)する傾向があります。

つまり、金のドル価格が上昇&下落しても「ドル円相場の為替と相殺される」ことが多く、国内取引では“投資のうまみが少ない”のが難点です。


情勢不安の時に買われる金は、あくまで「守りの資産」です。

価格も受給関係によって決まるので・・・
平時は急変動があるわけでもなく、短期で利益を得たいと思う人には向いていません。

戦争ほかのテールリスクを考え、“なるべく資産を守りながら長期保有で殖やしたい”と考える人向けの投資です。


日本国内だと為替での相殺影響を受けやすいので、金投資は「ドル建て資産をメイン」で持っている人に特に有効かと思います。
(購入・売却も、米ドル建てを推奨です)


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 参考記事はコチラ。
ラベル:投資
posted by ちゅーりっぷ at 12:03| Comment(0) | 株・投資の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月05日

北朝鮮ミサイルが日本通過⇒円高になる理由は?「アメリカが標的」であることも要因。

8月29日の午前6時頃、北朝鮮から発射されたミサイルが日本上空を通過し、太平洋上に落下しました。
ニュースが流れるや、外国為替市場ではドルが売られて日本円が買われる展開となり、約1時間で1ドル109円20銭⇒108円30銭への円高進行が見られました。

(ただし、翌30日朝には109円20銭付近に再び戻る)

北朝鮮ミサイルが日本上空を飛来したというのは、日本にとってバッドニュース。日本円が売られる展開(円安)が起こりそうなものですが・・・
実際には、毎度おなじみの「有事の円買い(円高)」進行となりました。



ミサイルが日本上空に飛んできたのに、なぜ有事の円買いが起きたのでしょう?
日経記事ほか複数のサイトによると、主に3つの理由があるそうです。

理由1.リスクオフで、投機筋が円売りポジションを解消するため。

為替ヘッジファンドの多くは普段、利ざやを確実に得るため「ほぼゼロ金利の円を売って、高金利の他国通貨を買う(ドル・ユーロ等を保有する)」行為をしています。
北朝鮮ミサイルなど想定外の事がおきると、リスクオフから今までの円売りポジションを解消⇒円が買われて円高になります。

理由2.日本が莫大な外貨資産を持っていて、レパトリを行なうため。

日本には300兆円以上の対外純資産があり、世界一の外貨資産を持っている国。何かが起きたとき、日本の企業・投資家がリスクオフから外貨資産を日本円に換えて保有しようとする(レパトリエーション)ので、円が買われて円高になります。

理由3.日本円が、有事の資金逃避先として世界的に知られているため。

金・米国債・スイスフランと同じく、日本円のパフォーマンスは有事でも安定している(有事の資金逃避先)と、世界中の投資家から認識されています。
そのため、市場参加者の多くが「有事の発生で、日本円を保有する」というアクションを起こし、円高になります。

(参照)ミサイル発射、なぜ円買い? 不安心理で外貨運用縮小 【日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGC29H05_Z20C17A8EA2000/
日本上空をミサイル通過でも円がなお資金逃避先である理由とは【ブルームバーグ】
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-30/OVGX766JTSE801


このほか、経済紙ではほとんど言及されていませんが・・・
「北朝鮮のミサイルは、アメリカ(との交渉テーブル)を標的・目的にしたもの」であって、直接的に日本を狙ったものではないことも要因です。

これまでの大陸間弾道ミサイルを誇示するような発言からも、北朝鮮の狙いがアメリカ(との交渉)であることはほぼ明白。
北朝鮮ミサイルによるテールリスクで、市場関係者が最も憂慮することも「米朝間の戦争」です。

※北朝鮮は今回、標的をグアムだと匂わせつつ違う方向へミサイル発射した。

“日本上空を通過”するミサイルも現在のところ「アメリカが標的」であって、日本を狙ったものではないので・・・
為替市場では、米朝間戦争を憂慮した「有事の円買い(円高)」が起こっているのです。

(私達は日本が当事国だと思ってしまいがちですが、あくまでミサイルは“日本上空を通過”であり、その標的は太平洋の向こうにある国)

北朝鮮ミサイルの日本上空通過は、日本よりも「標的であるアメリカにとってのバッドニュース」なのです。

その意味で、今回のミサイル発射は「ごく普通に米ドル売り(≒円高)」の要因、
という見方も出来ますね。


最後に、もしも北朝鮮のミサイルが日本の領海・領土に着弾したら、それでも有事の円買い(円高)は起こるでしょうか?

日本でミサイル着弾の被害が発生すれば、さすがに「リスク回避で円売り(円安)が起きる」、と言いたいところですが・・・

(戦後最大の災害である)東日本大震災&福島第一原発事故が起こった、2011年3月以降〜12月までのドル円相場を見ると、一概にそうとも言い切れないんですよねぇ。

(資料)2011年のドル/円 年間為替チャート
https://xn--1-nguwep56l.com/2011/
※地震直後の1ヶ月間は急激な円高&円安のジェットコースターで、そこから「約半年にわたって強い円高」が進んでいます。

ミサイル被害と自然災害は全く別物ですが、「リスク回避の円売り(円安)は短期」で終わり、相場反転からは「全戻し以上の強い円高進行がありうる」、と私自身は予想しています。


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 参考記事はコチラ。
ラベル:円高 為替
posted by ちゅーりっぷ at 12:13| Comment(0) | 為替・FXの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

年金の「繰上げ受給・繰り下げ受給の損得」を調べてみた。境目の年齢は「76歳と81歳」。

老後の公的年金に関して、標準の65歳よりも早く受け取る「繰上げ受給は損だ」とか、遅く70歳からの「繰り下げ受給のほうが沢山受け取れる」といった記事を目にするようになりました。

ただ、そうした記事の多くは、80代よりも“だいぶ長生きした場合”を基準に話を進めています。

「これまでのように人生は70代、80代までという前提に立っていては、100歳までの「最後の10年」を悲惨な状態で過ごすことになるかもしれない。
そうならないために、「やってはいけない」ことはたくさんある。その筆頭が、年金の繰り上げ受給だ。
(中略)
60歳から受給すると、65歳から受給した場合よりも、受給月額は30%(0.5%×60ヵ月)も減ってしまいます。
それが一生続くので、長生きをすればするほど、損をすることになるのです」

(引用元)年金「繰り上げ受給」は1800万円損をする【現代ビジネス】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52679

以下、「夫婦がともに100歳まで生きた」場合には、65歳の標準支給よりも「繰上げ受給のほうが1800万円損する」、と書かれています。

いや、夫婦どちらも100歳って・・・長生きにしても想定がお花畑過ぎませんかね?


繰上げ受給or繰り下げ受給をした人は、何歳まで生きれば年金の損得が逆転するのか、実際に調べてみました。

繰上げ・繰り下げ受給に伴う減額・増額は、日本年金機構で次のように定められています。

・繰り上げ・・・1ヶ月早まるごとに支給額▲0.5%減、5年繰上げ(60歳支給)なら▲30%
・標準・・・65歳0ヶ月からの老齢年金
・繰り下げ・・・1ヶ月遅らせるごとに支給額+0.7%増、5年繰り下げ(70歳支給)なら+42%

計算式が決まっているので、この3者で損得が切り替わる年齢も求められます。


実際に年金機構の受給データで累積額を調べたサイトによると・・・
5年繰り上げ(60歳受給)した人と、65歳の標準受給者とでは、「76歳を過ぎてから支給総額が逆転」します。

(資料グラフ)60歳からに繰り上げた人と、標準65歳受給者の、年金総額推移【NOTE PRESS】
http://visualshoxxx.com/wp-content/uploads/img/8048_pension-graph_a.gif?6f2ecb
※計算上は、76歳9ヶ月目から逆転する。

65歳の標準受給者と、5年繰り下げ(70歳受給)した人とでは、「81歳を過ぎてから支給総額が逆転」します。

(資料グラフ)標準65歳受給と、70歳からに繰り下げた人の、年金総額推移【NOTE PRESS】
http://visualshoxxx.com/wp-content/uploads/img/8048_pension-graph_b.gif?6f2ecb
※計算上は、81歳11ヶ月目から逆転する。

このことから、繰り上げ受給・繰り下げ受給による年金総額の損得は「76歳と81歳」を境目に、以下のとおりです。

■76歳9ヶ月よりも前に亡くなる場合・・・繰上げ受給を選んだ人が最も得。

■76歳9ヶ月〜81歳11ヶ月の間に亡くなる場合・・・65歳での標準受給者が最も得。
繰上げor繰り下げした人よりも総額が多い。

■81歳11ヶ月以降に亡くなる場合・・・繰り下げ受給を選んだ人が最も得。

※5年繰上げ(60歳受給)・標準(65歳受給)・5年繰り下げ(70歳受給)の3者で、老齢年金の総額比較をした場合。


ちなみに、2016年時点の日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳(厚生労働省調べ)で、過去最高を更新中です。

もしも平均寿命まで生きられると考えるなら・・・
男性は、年金を65歳からの標準受給にするのが無難。
女性は、70歳からの繰り下げ受給にするのが得策だといえるでしょう。


大病を患っているor早死する家系など相応の理由がない限り、年金の繰上げ受給は男女ともにオススメできません。
しかも、繰り上げ受給に関しては、あまり知られていない次のリスクがあります。

受給者本人や配偶者が65歳になるまでにトラブルが発生したとき、本来なら得られる以下の権利(年金)を失います。

・障害者になっても、障害基礎年金を受けられない
・本人が亡くなったとき、配偶者が寡婦年金(夫の死によって妻が65歳まで受け取れる年金)を受けられない
・配偶者が死亡した時、遺族厚生年金との併給ができない


(参照)繰上げ受給で、実は年金減額よりも大きなダメージが【all about】
https://allabout.co.jp/gm/gc/13972/2/

いずれも、本人や配偶者のトラブルに応じて、急変した家庭内環境での生活を支えてくれるタイプの年金ですが・・・
繰上げ受給をすると、これらの受給権が無くなってしまいます。

既婚者が年金受給するのなら、“配偶者の今後”のことも考えて「65歳の標準受給or繰り下げ受給」を選ぶのがベターかと思います。


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 参考記事はコチラ。
posted by ちゅーりっぷ at 12:23| Comment(0) | お得な?プチ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする