2017年05月18日

世帯貯蓄の“平均値”は過去最高。ところが“中央値”だと減少傾向!?

総務省が発表した家計調査報告で、2人以上世帯における貯蓄額の“平均値”は1820万円で過去最高(4年連続増加)となりました。

ただし、階級別分布では平均の「1820万円を下回る世帯が全体の3分の2(67.7%)」を占め・・・
一部の富裕高齢者層が、世帯貯蓄の平均を押し上げている
ことが分かりました。

※世帯主60歳以上の高齢者世帯では、平均貯蓄額が2385万円にも達する。

(参照)世帯貯蓄、4年連続増=過去最高1820万円−16年【時事通信社】
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017051600876&g=eco

「家計所得のニュースで、“平均値”を取り上げても実情に合わず、“中央値”を報じるべきだ」、と主張する日本の報道関係者はいないんでしょうか?

平均を下回る世帯が、全体の2/3を占めるという事は・・・
「平均貯蓄額は国民の実情(中間地点)に合っていない」
ことを如実に物語っているのですけど。


(平均貯蓄の1820万円は、国民の「上位3分の1だけ」に当てはまる額です)


実情に合う統計数値は、国民全体の中間地点に当たる“中央値”です。

では、世帯貯蓄額の“中央値”はいくらなのでしょう?

総務省の家計調査報告(2016年)を確認したところ・・・
貯蓄ゼロ世帯も含めた、国民の中間地点に当たる“中央値”は996万円でした。


(資料)家計調査報告平成28年|貯蓄の状況【総務省】
http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h28_gai2.pdf


冒頭ニュースによると、貯蓄額の“平均値”は過去最高を更新しています。
果たして、貯蓄額の“中央値”も同じように、右肩上がりで過去最高を更新しているのでしょうか?

総務省の過去データを紐解いてみたところ・・・
貯蓄額の“中央値”は過去最高どころか、この10数年にわたって「減少傾向」にあります。

論より証拠、お見せしましょう。
比較可能な最も古い2002年(15年前)の家計調査データによると、貯蓄額の“平均値”は1688万円。
同年の貯蓄額“中央値”は1022万円となっています。

貯蓄額の“中央値”は、今よりも昔(15年前)のほうが高かったのです!


(資料)家計調査報告平成14年|貯蓄の状況【総務省】
http://www.stat.go.jp/data/sav/2002np/pdf/gk11.pdf
※こちらでは「中位数」という語句を用いている。

また、5年おきの推移を抜き出すと以下のとおり。

<貯蓄額“中央値”の推移>

2002年・・・1022万円   (平均は1688万円)
2007年・・・1008万円   (同1722万円)
2012年・・・1001万円   (同1658万円)
2016年・・・996万円    (同1822万円)

※総務省の家計調査報告(各年度)より抜粋。

貯蓄額の“中央値”は15年前の2002年調査が最も高く、以後ゆるやかに「減少傾向」にあるといえるでしょう。


平均を下回る世帯が全体の2/3を占めるのに、その“平均値”が過去最高と報じても何の意味も持ちません。

数値を報道するなら、国民の実情に合わせた、貯蓄ゼロ世帯も含む”中央値”を、各メディアはもっと積極的に報じるべきです。

そして、貯蓄額の“中央値”はこの10数年にわたって、ゆるやかな「減少傾向」にあります。


【備考】
貯蓄額の“中央値”は、一貫して減少しているわけではありません。
リーマンショック後の2009年調査では、貯蓄額“中央値”が「988万円」まで落ち込み、その翌年には持ち直す(995万円)といった浮沈も見られます。

ここ10数年のトレンドでは、ゆるやかな「減少傾向」にあるという話です。


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 参考記事はコチラ。
タグ:貯蓄
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2017年05月16日

新62円切手&はがき、販売開始。終了する52円旧切手と、図柄のモチーフが同じ!?

2017年6月より郵便料金が値上げ(52円⇒62円)されるのに対応した、額面62円の新しい普通切手と新はがきが、15日より販売開始となりました。

切手は慶弔用も含めて3種類+はがきが往復等も含めて8種類、の全11種類が新しくなります。

「新しいデザインは、ソメイヨシノやヤマユリなどが題材に採用された。残る2種類のはがきの発売日は、後日発表するという。

 現在は52円(税込み)の切手やはがきの料金は62円に引き上げられる。年賀はがきは52円に据え置く。
現行のはがきと切手の販売は5月末に終える。」

(引用元)新62円はがきと切手、販売開始…6月に値上げ【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170515-OYT1T50018.html


あれ?
ソメイヨシノ・ヤマユリって、それぞれ現行の52円切手・はがきに描かれている図柄のモチーフ(題材)だったような・・・

気になったので、日本郵便の公式サイトで調べて見ました。

今年の5月で販売終了となる、52円切手・はがきの図柄は・・・
・普通切手がソメイヨシノ、慶事切手が扇+梅文様、弔事切手が花文様。
・通常はがきがヤマユリ・山桜・胡蝶蘭、往復はがきがタンチョウ。

(資料)販売を終了する普通切手及び郵便葉書の意匠等【日本郵便】
http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2017/00_honsha/0224_01_03.pdf

6月以降から使うことになる、62円新切手・新はがきの図柄は・・・
・普通切手がソメイヨシノ、慶事切手が扇+梅文様、弔事切手が花文様。
・通常はがきがヤマユリ・山桜・胡蝶蘭、往復はがきがタンチョウ。

(資料)新料額の普通切手及び郵便葉書の意匠等【日本郵便】
http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2017/00_honsha/0224_01_02.pdf

切手もはがきも、新旧で描かれている図柄のモチーフは同じなんです!!


ただ・・・両者を比べると、デザイン(意匠)は若干変えていますね。

例えばソメイヨシノの62円新切手は、旧52円切手に比べて花が大きく描かれており、背景もピンク色(旧切手はライトグリーン)になっています。

はがきに関しては、今までよりも淡い色調になってヤマユリ等が描かれています。


こうした新旧の違いは、コレクターの方にとって要チェックではないでしょうか。

(でも、切手やはがきを普段使いする人にとっては、図柄のモチーフが変わっていないので“ほとんど同じ”ですけどね)


最後に、古いはがきを持っている人に向けてごく基本的なことを。

来月から普通郵便は62円なので・・・
手元に52円のはがきがある場合は、「10円切手を追加」で貼れば、問題なくはがきを届けてもらえます。

ちなみに、10円切手の絵柄はトキ。


6月以降は、大量のトキ(10円切手)がしばらく日本中を飛び回るかもしれませんね。


話題の省エネエアコン、夏冬が来る前に!




 参考記事はコチラ。
タグ:値上げ 切手
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2017年05月14日

「どうして、母の日にはカーネーションを贈るの?」、娘から質問された・・・

5月の第2日曜日は、母の日です。
私は娘を連れて花屋に行き、母の日に贈るカーネーションを買ったのですが、ほかの花を見ていた娘に質問されました。

「どうして母の日はカーネーションなの?こっちの花は?」
娘は、別の綺麗な花をプレゼントしたかったようです。

困りました。母の日=カーネーションは常識(昔からの習慣)程度に思っていたので、カーネーションになった理由が分かりません。
答えに窮した私は・・・娘に「お店の人に聞いてみよう」と促して、幸運にも店員さんが母の日の由来を教えてくれました。

(以前も聞かれたことがあるらしく、その人は花屋の知識として覚えていたそうです)

母の日にカーネーションを贈るようになった理由、皆さんは知っていますか?


カーネーションを贈る「母の日」の由来は、およそ百年前のアメリカで、ジャービス母娘によって始まったものです。

南北戦争中に、敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善する社会活動に尽力していたアン・ジャービスと言う女性がいました。
また彼女は南北戦争後、分裂した北部州と南部州の平和的和解のために「Mother's Friendship Day(母の友好日)」などの平和活動を続けていました。

アンは1905年5月に、この世を去るのですが・・・
間近で母親の平和活動を支援していた娘アンナ・ジャービスが、非常に母親のことを敬愛していました。

「2年後の1907年5月の第2日曜日、娘アンナは母親を追悼するため、フィラデルフィアの自宅に友人数人を招き、自分の母親の活動を振り返りつつ、母に敬意を表する国民的な日としてマザーズ・デイを設けるべきとの考えを友人らに明らかにしたのです。

アンナは、ウェストヴァージニア州のグラフトンにあるアンドリュー・メソジスト教会(Andrew's Methodist Episcopal Church in Grafton)に、彼女の考えた「母の日」構想について手紙を出しました。
その教会は、母アン・ジャービスが20年以上もサンデー・スクールの教鞭を執っていた教会で、彼女の長年の努力に敬意を表する意味も合わせて「母の日」としての式典の実現を訴えかけたのです。

彼女の願いは叶い、1908年5月10日、400名以上の母子を招き、最初の公式な母の日のセレモニーが同教会で執り行われました。
列席者には、アンナの母親が好きだった(と言われているが定かではない)白いカーネーションを配ったとされ、このカーネーションが、現在の習慣につながっていくことになった
ようです。

ちなみにこのアンドリュー・メソジスト教会は、現在「母の日」誕生の地として母の日の国際的な総本山的な扱いを受けています。」

(引用元)母の日 Mother's Day 由来と歴史
http://www.worldfolksong.com/calendar/mothers-day.html


アンナ・ジャービスさんの「母の日」活動は、教会を通じてアメリカ国内に伝播。
やがてアメリカ連邦議会をも動かし、1914年に「母の日」はアメリカの記念日となり、5月の第2日曜日と定められました。

「母の日」創設者と言えるアンナ・ジャービスさんが、白いカーネーションを(母親が好きだった花として?)参加者に配ったのが・・・
母の日にカーネーションを贈る行為のはじまりなのだとか。


アメリカで始まったこの習慣が、日本に持ち込まれたのは第二次世界大戦後。

(大戦直後のGHQ統治による影響もあって)日本でも1947年に、「母の日」が5月の第2日曜日と制定され・・・
カーネーションを贈る(アメリカ本国の)文化もあわせて知られることとなり、日本でも広まっていきました。



ちなみにですが、母の日=5月の第2日曜日、は世界的な決まりごとではありません。

例えば中東アラブ諸国は春分の日(3月21日頃)を母の日としていますし、フランスは5月の最終日曜日、タイ王国は8月12日、ロシアでは11月の最終日曜日です。

贈る物もカーネーションと言うわけではなく、例えば南半球のオーストラリアでは菊の花(クリサンセマム)を贈るのが一般的です。

これは、母の日の由来となっている偉大な女性が、そもそも国によって違う(例えばタイ王国ならシリキット王妃)ためで・・・
母の日は、各国で「日付も由来も違えば、贈るプレゼントも違う」のが普通。

カーネーションの花にこだわらず、感謝の気持ちを込めて、母親が喜びそうなものをプレゼントすれば良いのかもしれませんね。






 参考記事はコチラ。
posted by ちゅーりっぷ at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする