2017年11月07日

「円高なのに株高」というセオリー無視が起こっているのはなぜ?

2017年1月〜10月末で、ドル円の為替相場は「約3%の円高」(117.50⇒113.90)で推移しています。

輸出産業が多い日本経済にとって円高はマイナス要因であり、日本株は下落するのがセオリーなのですが・・・
同期間の日経平均は下落どころか、「約17%の株高」(19298⇒22539)となっています。

なぜ「円高なのに株高」というセオリー無視の関係が起こっているのでしょうか?


数名のエコノミストが「円高なのに株高」の解説記事を出していましたが、正直なところ難解で、読めば読むほど混乱しそうなものばかりでした。

ロイター記事に、個人的に納得できたものがありましたので紹介します。
(ちょっと意外な事実も掲載されています)

「2016年度の日本株は、対ドルで円高が進んだにもかかわらず上昇した。年度ベースで円高・株高となったのは2011年度以来、5年ぶり。12年11月以降のいわゆる「アベノミクス相場」では初めてとなる。
(中略)
12─14年度はいずれも円安・株高の組み合わせだったが、15年度は円安・株安。そして16年度は円高・株高となった。

期間の取り方によって、その関係性は変わるが、アベノミクス相場の初期段階におけるドル/円と日本株の関係とは異なってきているようだ。
その大きな要因として指摘されているのが、日銀のETF買いだ。」

(引用元)16年度は円高・株高、アベノミクス相場で初 日銀買いが下支え【ロイター】
http://jp.reuters.com/article/boj-abe-idJPKBN1720QP


「為替が円安になれば日本株が上昇する」「円高だと日本株が下がる」は、金融市場でよく知られているセオリーの一つですが・・・
期間を1年毎などで区切って見た場合は、必ずしもセオリー通りとなりません。

記事にもあるように、2015年度は円安なのに株安。2011年度と16年度が円高なのに株高です。
(今のところ2017年も、円高なのに株高ですね)

株や為替はその動きに波の強弱があるため、「期間の取り方によって関係性が変わる」。

任意に期間を切り取る場合、セオリーどおりに動く期間ばかりではなく、“セオリーに反する期間も普通にある”と理解しておくほうが正しいと言えそうですね。


ところで冒頭記事では、日銀のETF買いが円高・株高の大きな要因として挙げられています。

株価が下落する場面で買いを入れてくる日銀クジラが、(円高でも)日本株の下落を防いでいる要因とは思いますが・・・
日銀の買いはあくまで下支えであって、
「円高なのに株高」を起こすほどのパワーがあったとは考えづらいものがあります。

一方で、政府機関の買い支えがあると言うのは、投資家にとって安心感もあります。

下支えがある間に、(アベノミクスの恩恵で)国内上場企業の業績回復が見られるようになり、海外の機関投資家が着目。

これまで日本株に及び腰だった海外勢が、現状でも日本株購入を検討するようになり・・・
直近での「円高なのに株高」現象が起こっている
のではないでしょうか。

(参照)焦点:円高でも日本株高、海外勢引き付ける【ロイター】
https://jp.reuters.com/article/global-stocks-japan-usa-idJPKBN1D20JK

上のロイター記事によると、ゴールドマンサックスやブラックロックが日本株に数百億ドル規模の資金を投じているそうで、少なくとも10月衆院選からの上昇は海外勢による日本株買いが主な要因であるようですよ。


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 参考記事はコチラ。
posted by ちゅーりっぷ at 12:32| Comment(0) | 株・投資の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

公的年金の運用、7〜9月期で4.4兆円の黒字。運用資産は過去最高の156兆円。

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の、2017年7〜9月期の運用実績が4兆4517億円の黒字と発表されました。
GPIFの運用は、これで5四半期連続の黒字達成となります。


「黒字の内訳は、国内株式が1兆7959億円、外国株式が2兆349億円、外国債券が5399億円、国内債券が748億円だった。
(中略)
市場運用を始めた01年度以降の累積収益は62兆9272億円の黒字となり、運用資産は過去最高の156兆8177億円となった。」

(引用元)年金運用、株高影響で4・4兆円黒字…7〜9月【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20171103-OYT1T50036.html
※過去3年の運用推移グラフも、上リンクよりご覧になれます。


このところの株高を見れば、黒字も当然と思われるでしょうが・・・
上の数字は、7〜9月の夏場で出した収益です。

例えば日経平均は、7月頭〜9月末の間にわずか+1%上昇(20056⇒20285)しただけです。

にもかかわらず、GPIFは国内株式で約1.8兆円の黒字運用をしており、優秀な手腕だと言えるのではないでしょうか。

なお、GPIFは同期間に「国内債券のほか国内株式も85億円程度を売り越した」とロイターで報道されており・・・
きちんと収益を考えて“利益確定も随時行なっている”ことがわかります。

※GPIFがうまく売却したこともあり、国内債券は5四半期ぶりの運用黒字となった。

(参照)GPIFの国債保有、初の30%割れ 7―9月期に0.9兆円売り越す【ロイター】
http://jp.reuters.com/article/gpif-performance-idJPKBN1D20RK

今年の秋以降は、衆院選の与党圧勝もあって日経平均が2万2500円台に突入。
この調子だと、10月〜12月の年金運用もなんら問題なく、順調に黒字を積み上げていくものと考えられますね。


ところで、公的年金の運用状況は国民にとって大きな関心事のひとつであり、大手メディアなら必ず取り上げるべきニュース(のはず)なのですが・・・

全国紙メディアの中で革新リベラル色が強い「毎日新聞」が、今回の年金運用4.4兆円黒字を報道していません。

(少なくともIT検索では3ヶ月前の記事が出るだけ。朝日はネット記事を掲載済)

公的年金の運用状況を、恣意的に“報道しない”って、全国紙の新聞社としてどうなの?


2015年冬だったか、GPIFの四半期運用が▲7.9兆円の赤字になった時、一面の大見出しを打って取り上げた毎日新聞さん。
少なくとも当時は、公的年金の運用状況に大きな関心を寄せてましたよねぇ?

ここへ来て、全国紙の御社が公的年金の運用黒字をなぜ“報道しない”のか・・・
理由があるのなら教えて欲しいのですが。


まさかこの2年で、毎日新聞の購読者層が「公的年金に全く関心がない人」ばかりになってしまった、とか!?

(年金制度に関心を寄せない日本人なんて、限られた少数派だと思うのだけど)


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 参考記事はコチラ。
ラベル:GPIF 年金 運用
posted by ちゅーりっぷ at 12:16| Comment(0) | 金融・保険の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月04日

高値買取されるスマホ、買取拒否されるスマホ、どこが違う?【スマホ査定のポイント】

これから新たにスマホ(某iPhoneXとか)を購入される皆さん、現在持っているスマホはどのように処分しますか?
今は、不要になったスマホ・携帯を買い取ってくれる中古端末業者がいるので、彼らにに買い取ってもらえば現金が手に入ります。

ただし・・・高値で買取されるスマホがある一方で、買取拒否されてしまうスマホもあるとのこと。

高値買取されるスマホと、買取拒否されるスマホには、どんな違いがあるのでしょうか?


<高値で買取されるスマホ>

■ズバリ、傷がほとんど見られない「美品」かつ、外箱や説明書等のなどの「付属品が全て揃っている」スマホであれば、高く買い取ってもらえます。
■なるべく「最新機種に近い」スマホであることも、高額買取の条件です。


ごくごく常識ですね。
傷や欠けなどの損傷があると査定ではマイナスポイントになりますし、付属品がない状態もマイナス評価となります。

特に、画面割れは査定の大きなマイナスで・・・
「液晶画面にヒビが入っていると、買取価格は大きくダウンします。バキバキに割れていると買取自体を拒否されるか、1000円や1500円など、店舗に行くまでの交通費や労力を考えるとマイナスともとれる金額しか付きません。」

外装だと、小さくても陥没傷は満額から3〜4割減。塗装が剥がれた程度の擦り傷も、1割程度のダウン査定(じゃんぱら店長代理談)になるのだとか。

(引用元)中古iPhoneやスマホの買取査定をダウンさせず、上手に売るポイントとは【appllio】
http://appllio.com/used-iphone-android-smartphone-selling
※下の買い取り拒否も、ここから引用・参照。

売るスマホが「最近機種に近い」ことも、重要なポイントです。
スマホは、発売日から時が経てば経つほど値段が下がる代物。特に、新商品がリリースされて型落ちしたスマホは価値がガクンと下がります。

(スマホ・PCの類は、生鮮食品と同じ「生モノ」だ、と言う人もいるくらいです)


<買取を拒否されるスマホ>

■「水没」したスマホ
「トイレなどにうっかり落としてしまうと、たとえ起動できたとしてもスマホに内蔵されている「液体侵入インジゲーター」と呼ばれるチェックシートの色が変わってしまい、メーカー保証の対象外となってしまうからです(iPhoneの場合)。
水没させてしまったスマホは、残念ですが売却をあきらめたほうがよい」とのこと。

■操作や充電ができない、正常動作しないスマホ
ごく単純な話で、これらの状態だと次のお客様に売ることが出来ません。
「スマホの初期化ができない」イコール「 買い取ってもらえない」と考えて間違いないそうです。
(操作中にOSシステムが落ちてしまうような場合もダメ)

■分解や、改造を施したスマホ
スマホを分解すると、付与されている技適マークが無効となり、使用者が「電波法違反」の罪に問われてしまいます。そのため、一度でも分解してしまうと買取対象外になります。

■メーカーの純正パーツ以外を使っているスマホ
非純正品で修理をするとメーカー保証の対象外になってしまいます。

格安の修理ショップで、画面割れ等を直してもらった(純正品ではないパーツに交換した)ものなどが該当します。

ほかに、「おサイフケータイ」の残高データから買取を拒否される場合もあります。
(あなたのお金や支払いの紐付けが残っている状態では、他の客に売れませんので)

この場合は、使っていた携帯会社でおサイフケータイの全データを削除してもらうことで、買い取ってもらえるようになります。


最後に、2年縛り契約で本体代金の支払い(割賦)がまだ残っているスマホも、買取を拒否されることがあります。

買い取りショップによって対応がまちまちで・・・
残っている割賦額をマイナス査定してから買取ってくれる業者もありますが、リスクを考えて買取拒否するところも珍しくありません。

※残りの割賦代金を払わない客だと、携帯会社の措置で同スマホが利用停止されてしまうため。

2年縛り契約のスマホは、本体代金を払い終えてから(24ヶ月経った後)でないと、売るのが難しいと思ってください。


↓携帯電話・スマートフォン、下取りよりもお得に。



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参考記事はコチラ。
ラベル:スマホ
posted by ちゅーりっぷ at 11:00| Comment(0) | お得な?プチ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする