2017年11月12日

「サウジ没収資産90兆円」の背景には、王位継承をめぐる政変が関わっている。

サウジアラビアで王族90兆円の資産が同政府に没収される、との報道が流れました。

「サウジアラビアのムハンマド皇太子が主導して進めている汚職を名目とした王族メンバーらの摘発で、拘束者から政府が没収する現金や資産が最大で推定3兆リヤル(約90兆円)に達するとの見方が出ている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が9日までに関係者の話として報じた。サウジの2017年予算歳出の3倍以上に相当する巨額となる。」

(引用元)サウジ没収資産90兆円に=汚職拘束の王族ら【時事通信社】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110901177&g=int

素直に読むのなら・・・王族の一部が汚職をやっていたので、皇太子がそれを摘発。彼らから90兆円の資産を没収と言うことなのですが、何か不自然なものを感じませんか?

まず、90兆円という途方もない巨額没収なのに、汚職事件に関する詳細情報が何も出ていないこと。そのうえ「汚職を名目とした」摘発だった、という書き方です。


(サウジ王室のことはあまり知らないので)調べて分かったのですが・・・
今回の90兆円没収には、王位継承をめぐる政変が関わっているようです。

実は今年の6月、サウジ王室で皇太子が更迭されてしまうという政変が起こっています。

これまで王位継承第1位の皇太子は、長年にわたって国防トップを勤めていたムハンマド・ビン・ナエフ氏(サルマン国王のおい)でした。
国王の息子であるムハンマド・ビン・サルマン氏は、継承2位の副皇太子の座にいました。

「サウジアラビアのサルマン国王は21日、息子のムハンマド・ビン・サルマン副皇太子兼国防相(31)を皇太子に昇格させた。これにより、同氏は王位継承第1位となり、強大な実権を手中に収めることになる。

国王のおいであるムハンマド・ビン・ナエフ皇太子は、全職務を解任される。同氏は長年にわたりサウジのテロ対策を統括してきた。同氏が兼任していた副首相職は、ムハンマド新皇太子に移譲される。」

(引用元)サウジ、ムハンマド副皇太子が皇太子に昇格【ロイター】
https://jp.reuters.com/article/saudi-succession-son-idJPKBN19C0GY


王位継承1位の座を自分の息子に挿げ替える、と言う政変が6月にあって・・・
皇太子になった息子のサルマンが、「汚職を名目とした」王子・閣僚らの摘発を実行。

解任された前皇太子のビンナエフ氏は逮捕こそされていませんが、彼の銀行口座が凍結されたとロイター等が報道しています。

権力を強固にしたいサルマン皇太子が、「反対勢力を潰す」目的で、次々と反乱分子と思われる人物の逮捕&資産凍結をしており・・・
その累積凍結額が3兆リヤル(90兆円)に及んだ、というのが実態であるようです。

(汚職の詳細情報が出てこないのも、同摘発が「名目」に過ぎないから、という事でしょう)


今後もサルマン皇太子が「汚職を名目とした」摘発を続行するであれば、凍結没収額は100兆円を超えてしまうかもしれませんね。


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参考記事はコチラ。
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2017年11月11日

「夏休みの宿題をいつやっていたか?」の質問で、貯金体質か否かが判明します。

あなたは学生の頃、夏休みの宿題をいつやっていましたか?
都内FMラジオ局が実施したリスナー回答のアンケートでは、結果が以下のとおりでした。

【学生時代の夏休みの宿題、いつやってましたか?】
最初のほうで終わらせる・・・26.4%
まんべんなくコツコツと進める・・・19.6%
最後にまとめてやる・・・54%


(資料)すぐやる派、ギリギリ派…「夏休みの宿題」いつやってましたか?
http://tfm-plus.gsj.mobi/news/teO5a7AwsF.html?showContents=detail

行動経済学的には、夏休みの宿題を「最初のほうで終わらせる」人が、貯金体質なんだとか。


多くの人は、将来の価値よりも現在の価値を重視する(時間割引率が高い)、すなわち「将来の楽しみのために今の楽しみを我慢することが難しい」傾向があるとのこと。

「小学校の宿題も同じような構図です。
夏休みは時間がたっぷりあって遊べるけど、問題はいつ勉強し、いつ遊ぶかということで、嫌なことは先にやっておいたほうがいいにもかかわらず、どうしても楽しいことを先にやり、嫌なことは後に延ばしてしまうという傾向です。

実は、貯金も同じ構造なのです。
貯金という行為は「将来の楽しみのために今の楽しみを我慢する」ことにほかなりません。したがって、将来の価値を低く見積もりがちな「時間割引率の高い人」は貯金するのも苦手
ということになります。これは小学校の宿題だけに限らず、今の仕事のうえでも嫌なことは先延ばしにするタイプの人というのは、なかなか貯金ができない傾向があると言ってもいいでしょう。

ところが世の中、かなり多くの人がこの時間割引率が高いタイプなのです。」

(引用元)「貯金できない人」が気づかない残念な習慣【東洋経済オンライン】
http://toyokeizai.net/articles/-/196903


時間割引率とは・・・
「現在の価値を重視して、将来の価値は低く(≒割引いて)見積もってしまう」心理的傾向のこと
を指します。

【例題】明日もらえる5000円と、1年後にもらえる5500円。
どちらを選びますか?

多くの人は明日もらえる5000円を選び、1年後の5500円を選ぶ人は少数派です。

経済損得だけなら5500円のほうが絶対得であるはずなのに、1年後の話なので「価値を割り引いてしまう」というわけです。


貯金にも同じことが言えます。

多くの人は、定年退職時に(数十年先の将来、)多くの資産を持っていることの価値を割り引いてしまうので・・・
老後に向けた貯金よりも「今を謳歌したほうがいい」という考えも頭の片隅にあり、なかなかお金が貯められない。

一方、老後の価値をほとんど割り引くことなく、「将来の楽しみのために今を我慢できる」人は能動的にお金を貯められるので、貯金体質と言えます。

※学生時代における夏休みの宿題なら、すぐに取り掛かって最初のほうで終えた人が該当します。


自分が貯金体質か否か、自身の学生時代を振り返ってみてください。

あらためて質問します。
「あなたは、夏休みの宿題をいつやっていましたか?」


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 参考記事はコチラ。
posted by ちゅーりっぷ at 10:52| Comment(0) | 色々なマネーの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月26日

アインシュタインのメモ、2億円で落札される。帝国ホテルの便箋に書かれた内容は・・・

「落ち着いた質素な生活は、絶え間ない不安が襲い来る成功の追求よりも多くの幸せをもたらしてくれる」
「意志のあるところに道は開ける」

物理学者のアインシュタインが来日した際、帝国ホテルのベルボーイに(チップ代わりとして)渡したメモ2枚がオークションにかけられ、前者の直筆メモが156万ドル(約1億7800万円)で、後者が24万ドル(約2700万円)で落札されました。


競売会社のウィナーズによると、事前の予想落札額は5000〜8000ドル(約57万〜91万円)だったそうですが・・・
研究者も存在を知らなかったと言うことで、予想額をはるかに上回る落札額になったとのこと。

「これらのメモは1922年、講演のため日本を訪問中だったアインシュタインによって書かれた。アインシュタインは来日の直前にノーベル物理学賞受賞を知らされたばかりで、科学界以外でもその名を知られるようになっていた。

 帝国ホテルに滞在していたアインシュタインは、日本人の配達人から1通のメッセージを受け取った。配達人がチップの受け取りを断ったか、またはアインシュタインが小銭を切らしていたかは明らかでないが、配達人を手ぶらで帰すのを望まなかったアインシュタインは、その場で2枚のメモを書いた。

 ドイツ・ハンブルク在住で配達人の親戚である匿名希望の出品者によると、「もしあなたが幸運なら、このメモ書きは普通のチップよりもずっと価値が高くなるでしょう」とアインシュタインは配達人に話したという。」

(引用元)アインシュタインのメモに1.8億円 帝国ホテルで幸福論記す【AFPBB】
http://www.afpbb.com/articles/-/3147950
※上リンク記事にて、メモの写真もご覧いただけます。


アインシュタインが書いたメモは人生観(幸福論)であり、科学的資料としての価値も全くない筈ですが・・・
それが億を越える額になる、と言うのは驚きですね。


20世紀を代表する天才科学者の人生観を汲み取ることが出来るだけでも価値がある、と言ったところでしょうか。

(相対性理論ほか物理学のメモだったら、どれほどの額になったのやら・・・)


ところで、今回の2億円メモによると、アインシュタインが考える「幸福」とは“心の安定”が前提となっているようですね。

・(お金がなくて)質素な生活でも、心が落ち着いた状態であれば、十分に幸せ。
・いくら成功(を追及)しても、不安に襲われる日々を暮らすのなら、幸せではない。


幸福とは心が満ち足りた状態のことですが、それには“心の安定”が不可欠で・・・

「お金や成功が、“心の安定”をもたらしてくれるとは限りません」
と、アインシュタインは言いたいのでしょう。

幸福=“心の安定”というアインシュタインの幸福論は、道徳的もしくは東洋的で、私達日本人には馴染みやすい思考であるように思います。


落札者を腐す訳ではありませんけど・・・
個人的には2億もの価値があるとは思えず、事前予想額(約57万〜91万円)程度が妥当な気がします。

(この幸福論も、西洋人にはアインシュタインの天才的思考に見えるのかなぁ?)


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 参考記事はコチラ。
posted by ちゅーりっぷ at 16:48| Comment(0) | 色々なマネーの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月14日

スイスの下水に、3億円超の金銀が含まれていた!でも回収するのは厳しい?

スイス連邦水科学技術研究所(EAWAG)が、国内下水処理施設の排水・沈殿物の成分を調べたところ、金や銀が含まれていたことが判明。
スイスの下水に、毎年3億円超の金銀が流れ込んでいる、
とのレポートを発表しました。

※金が約43kg、銀が約3トン、金額にして300万スイスフラン(約3億4500万円)

「主な排出元は、金や銀を製品や生産過程で使用する時計メーカーや製薬会社、化学産業などとみられている。
(中略)
高レベルの貴金属が見つかったのは西部ジュラ地方で、時計の装飾に貴金属を使う時計メーカーと関連があるとみられている。金の精製施設が点在する南部ティチーノ県でも、高レベルの貴金属が検出され、Vriens氏は、貴金属を抽出する意味があるのはこの地方のみだと述べた。

このほか、医療用造影剤に使用するガドリニウムなどのレアメタル(希少金属)も見つかった。」

(引用元)スイスの下水に含まれる金銀は3億円超に、時計メーカーが排出か【ロイター】
http://jp.reuters.com/article/gold-idJPKBN1CI0PB


国内64箇所の下水処理施設から採った汚泥サンプルを調べたところ、「マイクログラム(0.000001g)やナノグラム(1億分の1g)といった極小レベル」の金銀が抽出されたとのこと。

それらを国内下水の大きさで掛け算した結果、スイスの下水には3億円超の金銀が流れ込んでいる、とのことでした。

そのため、金銀の回収をしたくてもコストが合わないらしく・・・
現地英文報道では、以下のように書かれています。

In the canton of Ticino, where there are several gold refineries, concentrations of gold in sewage sludge are sufficiently high for recovery to be potentially worthwhile, said the institute.
However in most cases recovery and recycling would not be economically worthwhile.

[訳文]いくつかの金精錬所があるティチーノ州では、下水汚泥中の金濃度が十分に高くて回収するだけの潜在的価値がある、と研究所は述べている。
しかし、ほとんどの場合、回収とリサイクルには経済的価値がありません。

(英文引用元)Study: Swiss sewage rich with gold and silver【The Local】
https://www.thelocal.ch/20171010/millions-of-francs-worth-of-gold-and-silver-ends-up-in-swiss-sewage-each-year


この英文記事の最後では、汚泥中の金属に関して「測定された濃度は環境に悪いリスクを及ぼすようなものではない」といった文章が添えられていました。

ほとんどの地域で、下水に含まれている金銀などは極微量なので・・・
(集めれば毎年3億円と言われても)経済コストが見合わず、回収は事実上不可能。

むしろ極微量なので、下水の金属を放置していても“人体や環境に害はありません”と、現地では伝えているのです。

(ロイター記事とは報道のニュアンスが違っていますね)


人体や環境に影響がないのなら、そのまま金銀を含む汚泥を自然に帰してあげれば、将来的にいずれ再利用できそうな気もしますが・・・
下水施設の汚泥なので、化学処理を通してからでないと現実には難しいでしょうね。

年間3億円の金銀が流れ込むスイスの下水でも、「回収は厳しい」が都市鉱山の現実なのです。


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posted by ちゅーりっぷ at 08:53| Comment(0) | 色々なマネーの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

政党(政治団体)を立ち上げるための費用はどれくらい?作るだけなら誰でも・・・

東京都の小池百合子知事が、国政を目指す「希望の党」を立ち上げ、党の代表に就くことを発表しました。
若狭議員をはじめ、国会議員9人をメンバーとして届出を行なったとのこと。

(参照)新党「希望の党」設立 総務相に届け出【NHKニュース】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170925/k10011155831000.html

ところで、政党を立ち上げるためには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?


日本では「結社の自由(憲法第21条)」が保障されているので・・・
政党・政治団体を作るだけなら、「誰でも、いつでも、すぐにでも」作れます。

「政党というのは、基本的にサークルやクラブのような「任意団体」として生まれたものであって、営利目的のものでもない。会計といっても企業に比べて知れている。
こうしたことから、政党を作るには登記は必要ありませんし、もちろん認証も必要ありません。」

(引用元・参照)政党を考えてみよう 新政党のつくりかた【Allabout】
https://allabout.co.jp/gm/gc/293506/

例えば、飲み屋の政治談議でA・B2人が意気投合。
A「サラリーマンの不満を国会に届ける、「サラリーマン党」を作ろうぜ!」
B「その話乗った!お前が党の代表で、俺が幹事長だ!」

以後、A・B2人が「サラリーマン党」として活動するのであれば、彼らは任意団体の政党を立ち上げたことになります。

※ただし公務員には、政治的行為の制限(国家公務員法102条・地方公務員法36条)があるため、政党・政治団体にかかわる政治活動は処罰対象となる。


とはいえ、任意団体のまま都道府県に届出をしなければ、事実上の政治活動は困難です。

(例えば、届出をしていない政党・政治団体への、政治活動に対する寄付や支出は禁止(政治資金規正法違反)されている)

そこで実務的には、政治資金規正法に基づく届出を、都道府県の選挙管理委員会あてに行ないます。(主たる事務所を構える自治体)

【届出に最低限必要な書類】

1.自治体への届出書(書式は下リンクを参照)
※団体の名称・団体の目的・主たる事務所の所在地・活動地域、など必須記入。
※複数の都道府県で政治活動をする場合は総務大臣あてとなるが、自治体の選管委員会を通せばOK。

2.綱領・党則・規約など、政治団体運営に関して定めた文書
※提出が義務付けられた添付書類であり、これがないと届出書が受理されない。

(参考資料)政治団体設立届のひな型【埼玉県選挙管理委員会】
https://www.pref.saitama.lg.jp/e1701/documents/207205.pdf

政党・政治団体を立ち上げた日から7日以内に、これらの書類を選挙管理委員会に持ち込みで届出する(郵送は不可)ことになります。

(届出書類は各自治体のホームページから入手できます)

したがって、私達が政党・政治団体を立ち上げるための費用は、書類を届け出る「選挙管理委員会までの交通費」くらい、と言ったところですね。

書類さえ揃えば、容易に政党・政治団体の立ち上げが出来てしまうので・・・
むしろ“新党・ミニ政党の乱立要因”になっている、と問題視する人もいるのだとか。



ちなみに、政党交付金が受けられる「法人政党」になるためには、また別のハードルがあります。

「法人政党」の条件
・国会議員が5名以上いること
・国会議員が5名未満の場合、直近の国政選挙で2%以上の得票をしていること


この法人政党を作るために最も大変なのは、恐らく「同じ政治理念の同志(議員)を集めること」でしょうね。

(交付金が欲しい離党議員たちは、法人政党設立を目指して、自分達の政治理念の“すり合わせ”を行なうわけですな)

逆に言うと・・・意気投合した同志さえ集められれば、政党・政治団体を立ち上げる費用はこれといってかからないのです。


【注記】
あくまで政党を立ち上げる「手続きにかかる費用」について言及したものです。

実際には、活動拠点となる政党事務所を構える必要などもありますが、それら“準備費用に関しては除外”していますので、ご了承ください。


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参考記事はコチラ。
ラベル:費用
posted by ちゅーりっぷ at 12:52| Comment(0) | 色々なマネーの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする