2017年07月29日

「セーフガード」とは何のこと?冷凍牛肉の緊急輸入制限、14年ぶりに発動。

日本政府が、アメリカ産などの冷凍牛肉について「セーフガード」と呼ばれる緊急の輸入制限措置を発動。
8月1日〜来年3月まで、同牛肉の関税を38.5%⇒50%に引き上げることを決定しました。

「牛肉のセーフガードは輸入量が前年度四半期の117%を超えた場合に自動的に関税を引き上げる仕組み。発動は約14年ぶり4回目となる。
麻生財務相は「粛々と執行していく」と語った。米国側の反発が予想されることには「(今秋にも開く)日米経済対話などを活用して議論することになる」と述べた。

 山本有二農相は閣議後の記者会見で「(制限対象は)輸入牛肉全体の2割にとどまる。消費者への影響は限定的と考えている」と語った。」

(引用元)冷凍牛肉の緊急輸入制限を発表 財務相、8月から 【日本経済新聞】
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS28H17_Y7A720C1EAF000/

日本が輸入する冷凍牛肉は、米豪がシェアを2分するのですが・・・
オーストラリアは、日本と経済連携協定(EPA)を締結済みなので今回の対象外。

関税引き上げは、主に米国産やカナダ・ニュージーランド産の冷凍牛肉に対して、掛けられることになります。

吉野家の株価(8月の優待銘柄)が、この時期に珍しく下げたのも、米国冷凍牛肉に対するセーフガードが発端だったようです。

(吉野家は味・食感などから米国産牛肉にこだわっており、業績への影響が懸念された)


経済産業省のホームページによると、「セーフガード(緊急輸入制限措置)」とは、不公正な貿易等に対するWTO協定上認められた救済手段の一つ。

「セーフガードとは、特定品目の貨物の輸入の急増が、国内産業に重大な損害を与えていることが認められ、かつ、国民経済上緊急の必要性が認められる場合に、損害を回避するための関税の賦課又は輸入数量制限を行うもの」

(引用元・資料)セーフガード措置【経済産業省】
http://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/boekikanri/trade-remedy/sg.html

輸入牛肉については、(冒頭記事にあるように)前年四半期と比較して今期輸入量が117%を超えると、自動的に関税を引き上げる仕組みとなっています。

※関税の引き上げ幅は、税額の上限が「輸入価格と国内適正卸売価格との差額」まで。

今年は、オーストラリア産の牛肉が高値推移(干ばつの影響)しているため・・・
価格面のほか長期保存が利くメリットのある、米国産冷凍牛肉を買いつける動きが国内で加速。

今年4〜6月の輸入量が増えすぎて、14年ぶりの牛肉セーフガード発動となりました。


なお、今回は「冷凍牛肉」だけが対象なので・・・
米国産でも、チルド(冷蔵)輸入の牛肉は関税引き上げの対象外。

スーパー店頭によく並んでいるアメリカ産牛肉(冷蔵)について、販売価格が来月から跳ね上がるようなことはありませんので、ご安心ください。

(米国産冷凍牛肉は、主に牛丼店・焼き肉店などの外食チェーンが使用しています)


お取り寄せ人気、自分用のご褒美グルメ。





政府 米国産などの冷凍牛肉の輸入制限を発表
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170728/k10011077981000.html
冷凍牛肉の輸入量が急増し基準を上回ったとして、政府は「セーフガード」と呼ばれる緊急の輸入制限措置を発動し、来月1日からアメリカ産などの冷凍牛肉の関税を引き上げることを発表しました。

米産牛肉のセーフガード決定 8月から冷凍の関税50%に 米業界団体が反発 (1/2ページ)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170728/mca1707281054012-n1.htm
政府は28日、米国産などの冷凍牛肉の日本への輸入量が一定量を超えたため、緊急輸入制限(セーフガード)の発動を決めたと発表した。8月1日から来年3月31日まで、現行の38・5%の関税率を50%に引き上げる。

ラベル:セーフガード
posted by ちゅーりっぷ at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 景気・経済の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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