2014年09月17日

女性皇族の結婚に伴う1億円超の一時金は高くないのか?一時金はお祝い金ではありません。

高円宮家の次女、典子さまが結婚で皇籍を離れることに伴い、国から支出される一時金が1億0675万円(皇室経済法の上限額)に会議の全会一致で決まりました。

以下、記事を引用します。
「一時金は同法で、皇族であった者としての品位保持のために支払われると規定されている。宮内庁によると、一時金はご結婚後、速やかに支給されるという。

 会議に出席したのは議長の安倍晋三首相、伊吹文明衆院議長、山崎正昭参院議長、宮内庁の風岡典之長官ら8人。冒頭、宮内庁側が上限額満額の1億675万円支給を提案。質疑の後、全額支給することを起立採決で決定したという。

 天皇、皇后両陛下の長女、黒田清子さんのご結婚にあたっては、1億5250万円が贈られた。金額の差は、黒田さんは天皇直系の「内親王」で、典子さまは天皇のひ孫やその後の代の女性皇族である「女王」というお立場の違いによるもので、皇室経済法で女王は内親王の7割が上限とされている。」

(引用元)典子さまへご結婚後に1億675万円 皇室経済会議で一時金決定【産経ニュース】
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/09/16/kiji/K20140916008940100.html


ヤフコメほかのネット掲示板では、1億円超の一時金に関して「額が多過ぎるのでは?」「浮世離れしている」といった書き込みが散見されました。

これは私の想像ですが・・・彼らはこの一時金を、結婚のお祝い金だと「勘違い」しているのではないでしょうか?

1億円超にもなる一時金、実は「結婚のお祝い金ではない」のです。


結婚のお祝い金ではないとしたら、どんな性格のお金なのか?
宮内庁のホームページには皇族に対して使われるマネーの資料があり、以下の説明・数字が出ています。

皇族のための予算は「皇室費」と呼ばれ、皇室経済法第3条により「内廷費・宮廷費・皇族費」の三つに分けられています。

【内廷費】
天皇・内廷にある皇族の日常の費用その他内廷諸費に充てるもので,法律により定額が定められ,平成26年度は,3億2,400万円です。
内廷費として支出されたものは,御手元金となり,宮内庁の経理する公金ではありません。

【宮廷費】
儀式,国賓・公賓等の接遇,行幸啓,外国ご訪問など皇室の公的ご活動等に必要な経費,皇室用財産の管理に必要な経費,皇居等の施設の整備に必要な経費などで,平成26年度は,55億6,304万円です。宮廷費は,宮内庁の経理する公金です。

【皇族費】
皇族としての品位保持の資に充てるためのもので,各宮家の皇族に対し年額により支出されます。
皇族費の定額は法律により定められ,平成26年度は,3,050万円です。これは,各皇族ごとに皇族費を算出する基礎となる額で,平成26年度の皇族費の総額は,2億6,281万円です。皇族費として支出されたものは,各皇族の御手元金となり,宮内庁の経理する公金ではありません。
なお,皇族費には,皇族が初めて独立の生計を営む際に一時金として支出されるものと皇族がその身分を離れる際に一時金として支出されるものもあります。

(引用元)宮内庁についての中の予算【宮内庁】
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/kunaicho/yosan.html


読んでもピンと来ない人のために、皇族を一般企業にたとえて説明します。

宮廷費は、会社で言うところの活動経費です。これは社員(皇族)に支払われるお給金ではありません。

外交ほか様々な職務を行なっている皇族に支給される給料(生活費)にあたるものは、内廷費・皇族費です。

内定費は直系である天皇家が手にすることになる生活費、会社で言うなら創業者一族・経営陣に支払われる給料にあたります。
※現在の天皇家は、天皇陛下、皇后美智子さま、皇太子さま、皇太子妃雅子さま、敬宮愛子さまの5人。

皇族費はそれ以外の宮家に支払われる生活費、会社で例えるなら一般社員に対して支払われる給料という事になります。
※秋篠宮、常陸宮、高松宮、三笠宮、桂宮、高円宮の六家を指し、平成26年8月末現在で17人。


さて・・・(結婚によって)宮家が皇族を離れるという事は、一般社員がこの会社を寿退社するという事になります。
円満退社する一般社員には、長年の労をねぎらって企業から「退職金」が贈られますよね。

と、ここまで書けば、もうお分かりですね。

典子さまが結婚後に手にする一時金は結婚のお祝い金ではなく、皇族を離れることに対して支払われるお金。

企業で言うところの「退職金」に当たるわけです。



皇族の方々は日本人の象徴として、外交をはじめ国の根幹として影響力が多大であり、全うしている責務の大きさは、私たち国民のそれとは比べ物になりません。

生まれながらにして、国家を代表しての公務や重圧を受けることを宿命付けられ、幼少期からその責務を果たしている方々だと言えます。

皇族にしか出来ない公務の特殊性などを考えれば・・・
幼少の頃からその責務を全うしたうえでの「退職金」1億0675万円は、決して高くない額だと言えるのではないでしょうか。


女性皇族の結婚で贈られる一時金を、結婚祝いのお金だと勘違いしないで下さい。

皇族として20数年を無事務めあげたことに対して、国側から支給される「退職金」だと理解できると・・・
1億円超という額にも、ある程度の納得がいくのではないかと思います。


【追記】
上の宮内庁資料にある平成26年度の皇室費(内廷費・宮廷費・皇族費)を合計すると、総額61億4985万円。

日本の人口約1億2700万人で割ると、皇室費に関する国民1人当たりの負担は「年間48.4円」ほどです。

また、皇室費の推移については、平成13年(約76億円)をピークに、近年はほぼ毎年減少しています。

(資料)宮内庁関係予算の推移【宮内庁】
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/kunaicho/pdf/yosansuii-h26.pdf

こうした(国民の負担も少ないはずの)皇室予算から出される一時金に「高いのでは?」と疑問を呈するコメントが出て、賛同を集めてしまうと言うのは・・・

賛同する当人たちの理解不足もあるのでしょうが、個人的には残念な気がします。


昭和天皇ご在位60年10万円金貨 昭和62年 未使用


図説天皇家のしきたり案内 [ 小学館 ]





 
典子さまへご結婚後に1億675万円 皇室経済会議で一時金決定
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140916/imp14091618110002-n1.htm
高円宮妃久子さまの次女、典子さまのご結婚に伴い、国から支給される一時金の額を決める皇室経済会議が16日、宮内庁で開かれ、皇室経済法に基づく限度額満額の、1億675万円が典子さまへ贈られることが全会一致で決まった。

紀宮さまの婚約によりにわかに関心を集めている 皇室の家計はどうなってるの?
http://allabout.co.jp/gm/gc/8934/
紀宮さまの婚約のお相手が推定年収700万円の東京都職員ということで、結婚後の質素な家計を心配したり、そもそも皇室の方々の家計はどうなっているのだろうかと疑問が生じている方も多いようですね。

皇室の費用/東宮家と秋篠宮家の経済/皇族の方々にしか ...
http://murasakinotsubuyaki.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_e2b6.html
皇室の費用/東宮家と秋篠宮家の経済/皇族の方々にしか出来ないご公務/勝ち組と言われる民間人よりも、質素な生活を送っておられます。 東宮家, 秋篠宮家. 5,460m2 私有部分870m2 部屋数17, 自宅, 1,417m2 私有部分472m2
ラベル:皇族 結婚 一時金
posted by ちゅーりっぷ at 12:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 値段・給料の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
は?普通の人間は60まで勤めてやっと何千万とかもらえんだよ しかもこいつはそこまでプライバシー侵害されるわけでもなく人々が羨む生活してんだろ それも税金で
おまけに結婚相手の家の資産は300億
つぐビッチに至っては税金で留学までして好き放題
一般人になるんだったら一億はどう考えても多いわ普通に考えろ 民間人になるための研修でも受けて民間人として生きていくのが無理そうだったら下るなって話
Posted by at 2016年01月16日 02:43
1/16に書き込まれた方へ。
記事に書いてあるとおり、「皇族にしか出来ない公務の特殊性」を考えれば、女性皇族が「幼少の頃から」責務を全うしたうえでの「退職金」として高額ではないということです。一般人になるうんぬんとは無関係の話だと理解できていないのであれば残念です。

byブログ管理人 ちゅーりっぷ
Posted by ブログ管理人 ちゅーりっぷ at 2016年01月27日 11:59
普通に高すぎる!
血税だぞ?
もっと庶民的な金額で良いと思う
Posted by at 2017年07月12日 07:04
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